2006年04月02日

移民法改正

今週はこの話題でもちきりでした。

議会が提出した法案には、国境警備を厳しくすることと、短期のビザを発行して合法に移民の労働者を増やすことが盛り込まれています。政治的な対立は色々あるにせよ、ブッシュ大統領は、メキシコで行われた北米サミットで、移民法改正に対して楽観的な見解を示しました。

全国各地で移民によるデモがあり、カリフォルニアではメキシコ国旗をかかげたデモ参加者が多数にのぼりました。

昨年12月に通った法案では、不法滞在を刑法違反と定めているらしく、これもデモの対象となっています。(以前は民法違反でした)。

不法滞在で他の犯罪(窃盗等)を侵したものにたいする取締りは既に厳しくなり、即国外追放ということで、担当の警官の人数も大幅に増やしているそうです。

デモの焦点は、一言でいえば不法滞在者を取り締まるな、ということです。自分たちの親やその前の世代が不法で来て必死に働いたからこそ今の自分たちがある、という意味で、高校生が授業に出ずデモをしている姿もたくさん見られました。
なぜ今こういう話が出てくるかというと、今年が中間選挙の年だからです。そういう年にこういう重大な問題で政治的に成功すれば、政治家や党としてはかなりポイントを稼げます。

現実問題としては、不法移民がいなければこの国は経済的にまわらないだろう、という位の不法移民がいます。この人たちが全部いなくなったら、その仕事を引き継げるだけの合法移民と市民はいないと思います。

そういう意味ではデモをしている人々の主張も理解できます。

陸続きでこれほど経済力の違う国が国境を接しているというから複雑なのです。いくら取り締まったところで、豊かな国が隣にあれば命を懸けてたどり着こうとする人が絶えないのは仕方ありません。その意味では、短期のビザを発行するというのは現実的な手段としていいのかも知れません。が、そのビザが切れた後がどうなるのか、というのも新たな問題として出てきます。

メキシコ国内の労働需要を高め生活の質を上げるために、アメリカ政府は援助をしています。が、ちょっとやそっと援助したところで、これほどの格差がすぐ埋まるわけはありません。

歴史的に移民には寛容なアメリカですが、大国ならではの問題がここにきて噴出しています。今後どうなるのか、アメリカに住む外国人としては気になるところです。




posted by neko at 09:59| サンフランシスコ ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | アメリカ生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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