2014年04月18日

うれしいばかりで楽しいことは一つもない

題名は今読んでいる本のタイトルを訳したものです。

All Joy and No Fun: Paradox of Modern Parenthood by Jennifer Senior

アメリカ中流家庭において、子供を持つことが親に及ぼす影響に関する研究をまとめた本です。著者曰く、親が子供に及ぼす影響について書いた本は多数あるが、その逆はなかなかないそうです。だから親になるまでどういう状況になるかわからない人が多いそうで、実際私もそうでした。

この本、著者のインタビューをラジオで聞いて興味を持って読み始めたのですが、これが現在の状況にドンピシャで。

というのも、旦那と私は子供が生まれるまではおしどり夫婦として有名(?)だったのですが、子供が生まれてから旦那に腹が立つことこの上ないことが多くなり、なんでなんだろう?と自分でもすごく不思議に思っていたのです。

この本によると、子供が生まれたあと、特に幼児期と思春期には夫婦の関係が悪化して、子供のいない夫婦よりも幸福度が減るという研究結果があるそうです。日本で「子はかすがい」って言いますが、実はそうではないみたいです。

また、なぜ夫婦の関係が悪化するかというと、家の中の仕事の分担が女性にとって不公平感をもたらすばかりでなく、喧嘩をするときに、そのときの喧嘩の内容だけではなく、子供に及ぼす影響までがからんでくるからだそうです。例えば、夫が家事をあまり手伝わない家庭に男の子がいた場合、家事をしてくれないこと自体だけが問題なのではなく、そういう男性像を子供に植え付けてしまうかもしれないということまで問題になるため、夫婦二人だけのときより喧嘩が心理的に複雑になるそうです。

そして気がついたのですが、実は皆口にしてないだけで、同じような道を辿っている人が多いことです。妊娠する前、そして妊娠中は、子供がどれだけ素晴らしく、家族と一緒にいるとどれだけ幸せかということばかりしゃべっていた同僚がいます。そんな彼に、子供が生まれてから旦那に対する不満が増えたという話をしたら、実はうちもかなりやばくて、子供が3歳になって今年に入ってから二人でクラスに通ってやっと関係が修復したんだよね、なんて打ち明けられたりしたのです。でも子供が生まれる前は、そういう話をしてくれたのは一人だけで、周りはすごい幸せな家庭ばかりなんだなあと誤解してたんです。

とは言え、「All joy and no fun」とは本当にうまく言ったもので、子供の成長を毎日目のあたりにするのは至上の幸せで、夫婦でそういう時間を共有できるのは本当にラッキーなことです。そんなわけで、できるだけ相手に対して感謝の気持ちを持って、自分だけが大変なのではないって思うことにしました。実際、あらたまって「ありがとう」って言ったら、旦那もうれしそうにしていたし、私がストレスを感じているように相手もきっとストレスを感じているんだと思います。

何事も言うは易し行うは難しです。

posted by neko at 12:59| サンフランシスコ ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 子供 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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